Siriでできることを紹介|Apple Intelligenceでさらに進化

コラム

Siriには便利な機能が満載です。具体的にはどのようなことができるのでしょうか。Siriができることを紹介します。

Siriでできること

Appleの音声アシスタント「Siri」は、iPhoneやiPad、Mac、Apple Watchなどで利用でき、さまざまな操作を音声で行えます。ここでは、Siriでできる主要な機能について紹介します。

アラーム・タイマーの設定

「Hey Siri, 明日の朝7時にアラームをセットして」と伝えると、Siriがアラームを設定してくれます。ただし、「Hey Siri, 30分後に起こして」と伝えると、アラームではなくタイマーが設定されます。用途に応じて使い分けましょう。

リマインダーの登録

「Hey Siri, 明日の午前9時30分に取引先に電話するとリマインドして」と言うと、Siriがリマインダーに登録してくれます。ただし、Siriが自動で電話をかけるわけではないため、忘れないように通知を設定しましょう。

メッセージの送信・電話の発信

下記のように言うと、ハンズフリーでメッセージを送ったり電話をかけたりできます。

  • 「Hey Siri, ○○にメッセージを送って」
  • 「Hey Siri, ○○に電話をかけて」

天気の確認

「Hey Siri, 今日の天気は?」と聞けば、現在地の天気を教えてくれます。指定した都市の天気も確認可能です。

カレンダーの確認・予定の登録

「Hey Siri, 明日の予定は?」と聞くと、Siriがカレンダーに登録された予定を教えてくれます。また、「Hey Siri, 10月5日にミーティングを追加して」と言うと、カレンダーに予定を登録できます。

翻訳

Siriは翻訳機能も備えています。「Hey Siri, ‘新宿駅へはどう行けばいいですか?’ を英語に翻訳して」と言うと、「Can you tell me how to get to Shinjuku Station?」といった正しい英語を表示してくれます。

スマート家電の操作

SiriはHomeKit対応のスマート家電を操作できます。

  • 「Hey Siri, リビングの電気をつけて」
  • 「Hey Siri, エアコンの温度を22度に設定して」

HomeKitに対応したデバイスが必要ですが、音声だけで家電を操作できるのは便利です。

Apple IntelligenceでSiriが進化

Apple の Siri は 2011 年に iPhone 4S と共に登場し、画期的な音声アシスタントとしてリリースされました。しかし、時が経つにつれ競合他社が急速に進化し、そして生成AIが誕生してSiri の機能も徐々に追随が求められる状況になりました。そこで Apple は、最新の生成 AI 技術とオンデバイス処理の強化を通じて、Siri を一新する「Apple Intelligence」を導入しました。本記事では、Apple Intelligence が Siri にどのような変化をもたらしたのか、詳しく解説します

Apple Intelligence とは?

Apple Intelligence は、Apple が独自に開発した次世代 AI システムです。従来の Siri は事前に定義されたコマンドに頼っていたのに対し、Apple Intelligence を搭載した Siri は以下のような革新的な機能を実現しています。

ユーザーの状況に応じたパーソナライズ対応

カレンダー、位置情報、デバイスの利用状況などをもとに、リアルタイムで適切な情報を提供します。例えば、「母のフライトはいつ着く?」と尋ねると、カレンダーやフライト追跡データをもとに最新の到着時刻を教えてくれます。また、「家に帰るまであとどれくらい?」と聞けば、現在地と交通状況を考慮した移動時間をリアルタイムで計算します。

あいまいな表現や複雑なリクエストへの対応

Siri は、より高度な自然言語処理により、あいまいな表現や複数の要素を含むリクエストにも適切に対応できるようになりました。

よりスムーズな会話の継続

生成 AI(ChatGPT など)の活用により、言い直しや途中での訂正があっても、会話の流れをスムーズに維持できます。例えば、「明日のランチの予定を…いや、やっぱり金曜日に変更して」と言っても、文脈を理解して正しく処理できます。

テキスト入力による操作

「Type to Siri」機能を使えば、公共の場や静かな環境でも音声を使わずにテキストで操作可能。プライバシーを保ちながら、Siri に指示を出せます。


これらの機能が統合されたことで、Siri は単なる音声アシスタントを超え、より自然でパーソナライズされたデジタルアシスタントへと進化しました。

Apple IntelligenceにおけるRAG技術の活用

Apple Intelligenceでは、大規模言語モデル(LLM)をより効果的に活用するために、RAG(Retrieval-Augmented Generation)技術が取り入れられていると考えられます。RAGとは、外部データをリアルタイムで取得し、より正確な応答を生成する仕組みのことです。

Appleがこの技術をどのようにSiriに適用しているのかは詳細には公表されていませんが、たとえばSiriがカレンダーやメール、メッセージなどの情報をリアルタイムで参照し、パーソナライズな対応をする機能については、RAGの概念が活用されている可能性があります。

イクシーズラボではApple Intelligenceでも利用されているRAG技術を活用し社内のナレッジ共有・活用を促進する製品を提供しています。

CAIWA Service ViiiのRAG型チャットボットをナレッジ共有と活用促進に活用

株式会社イクシーズラボが提供しているAIチャットボット「CAIWA Service Viii」には、「ChatGPT応答機能」と「Q&A自動生成機能」の2種類を実装。またRAG機能も用意されているため、社内のナレッジ共有と活用促進に最適なシステムとなっています。

ChatGPT応答機能

CAIWA Service ViiiのRAG は、CAIWA(独自開発AI)とChatGPT(生成AI)の回答を比較できるようになっています。この機能は誤情報を提示するリスクの少ないCAIWAと、広範な対応が可能なChatGPTの利点を融合し、両者の「いいとこどり」を実現しています。また回答の精度を向上させるために、RAGは回答生成に使用するドキュメントを1つに絞り込みます。さらにチャット画面には生成元のファイルも表示されるため、必要に応じて内容を確認し、ファクトチェックを行うことも可能です。CAIWA Service ViiiのRAGは、これらの機能により、ハルシネーション(虚偽情報)の少ない、高精度な回答を提供します。

本機能の事前設定は、生成元となるファイル(PDF、PowerPoint、Word、Excel、テキスト、CSV形式のファイル)をアップロードするだけで完了し、すぐに利用を開始できます。

Q&A自動生成機能

CAIWA Service ViiiのRAGには、ワンクリックでQ&Aを自動生成する機能があります。アップロードした生成元ファイルから作成されたQ&Aは、CAIWAの知識データやチャットの回答データとして活用できます。

まとめ

Apple Intelligence によって、Siri は単なるコマンド応答型のアシスタントから、ユーザーの生活に寄り添い、自然な対話を実現するパーソナルデジタルアシスタントへと進化しました。スケジュール管理、メディア整理、文章作成、さらには視覚的情報検索など、日常のさまざまなタスクがより効率的にこなせるようになりました。

現時点では、機能の一部がベータ版で提供されているため、完全な完成形ではないものの、その可能性は非常に大きいといえます。今後もユーザーのプライバシーを守りながら、AI 機能の改善と拡充を進めていく予定となっているようです。最新のアップデートがリリースされるにつれて、Siri はさらに多くの場面でその真価を発揮することでしょう。

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