調べ物から音楽再生まで幅広く対応する「Google Home」
Google Homeはスタイリッシュなデザインのスマートスピーカーで、ユーザーの問いかけにすばやく反応し便利な機能を使い分けることができる点が特徴です。
Google Homeは、チャットボットとしての機能を有しているといえますが、どのような仕組みでユーザーの問いかけに応じているのでしょうか。またどのような機能を利用できるのでしょうか。Google Homeの基本的な内容や仕組みについてくわしく説明します。
Google Homeとは?
Google Homeとは、Googleが開発したスマートスピーカーのことで、Googleアシスタントと呼ばれるAIが搭載されています。またコンパクトなサイズとシンプルなデザインは、どんなインテリアにもなじみます。
GoogleアシスタントはAIの機能を活かしてユーザーの要望に応えます。例えばGoogle Homeに問いかけると、ユーザーからの問いかけに応じて適切な返答を行います。Google Homeはユーザーと会話を交わせるため「チャットボット」の機能を持っているといえるでしょう。
ウェイクワードは「OK Google」です。Google Homeに向かってこう呼びかけることによって、Google Homeが起動します。
ユーザーがウェイクワードに続けて話しかけると、Google Homeは内容を分析処理し、ユーザーの要求に応えます。
Google Homeの仕組み
Google Homeの仕組みを理解するために押さえておきたいポイントは「音声認識」と「自然言語処理」の2つです。それぞれのワードについて、以下で説明します。
音声認識
音声認識とはコンピュータが音声を認識する技術のことです。具体的には、コンピュータが音声データを認識するために音声のデータをグラフ化し、コンピュータ自身が音声を簡単に分類できるようにする技術を指します。
人間は相手の言葉を聞き、周囲の状況を踏まえながら話の内容を理解できるのに対し、コンピュータは人間の言葉を聞いただけでは内容を理解することができません。コンピュータが人間の声を認識し、理解できるようになるためには、人間の音声データを数多く学習する必要があります。
音声データをたくさん集めると、AIは、学習した内容に基づき「この音声はこの文字である」ということを判別しやすくなります。なお、音声データから文字を判別したり、文字の意味を理解したりするためには「自然言語処理」を行う必要があります。
この自然言語処理に関しては、次の項目でくわしく説明します。
自然言語処理
自然言語処理とは、人間の言語をコンピュータが理解するために行う処理のことです。そして自然言語とは、話し言葉や書き言葉など人間が自然に使用している言語のことです。そのため、つまり人間が普段使っている言語を指します。
人間が相手の言葉を理解する場合は、言葉の前後の流れから判断します。しかしコンピュータの場合は、一文を細かく分解してからでなければ分析することができません。例えば「私は海へ釣りに行きました」という一文があるとしましょう。
人間には簡単に理解できる内容ですが、コンピュータの場合そう簡単にはいきません。コンピュータはまず、上記の文章を以下のように単語ごとに分けます。
「私」「は」「海」「へ」「釣り」「に」「行き」「まし」「た」
そして、コンピュータがそれぞれの単語の意味を調べ、理解したうえで文章の意味を解析します。
ここで必要となるのが、たくさんの文章をAIに事前学習させておくことです。AIが文章例をたくさん保有していれば、複雑な文章構造であったとしても、これまでに学習した文章と照らし合わすことにより内容を解析できます。AIが多くの文章を事前に学習しておくことで、自然言語処理の精度がより一層高まります。
弊社イクシーズラボでは、音声による対応が可能なAIチャットボットを提供しています。
イクシーズラボの音声対応チャットボットは、音声認識によってテキスト化された入力内容が、AI会話エンジン「CAIWA」に送られ言語解析されることで、音声認識の段階で言葉に揺らぎがあっても、知識データ内にある近い意味の文章を見つけ出すことが可能です。これにより高い回答精度を実現します。
たとえば、商業施設や公共施設における非接触応対としての利用が可能です。
Google Homeで利用できる機能
Google Homeではさまざまな機能を利用することができます。Google Homeで利用できる主な機能をまとめました。
検索機能
Google Homeは、検索エンジンを運営しているGoogleが開発したスマートスピーカーということもあり、知りたいことを問いかけるとGoogle Homeが答えます。例えば「OK Google 明日の天気を教えて」と話しかけると、Google Homeが明日の天気予報を教えてくれます。Google Homeは、Google検索で調べられる内容であれば答えられるため、幅広い分野の情報を簡単に知ることができます。
Google Homeを使えば、検索するときにスマートフォンを操作する必要がなく、Google Homeに話しかけるだけなので、検索が手軽に行えます。
ニュース
Google Homeに対して「OK Google 今日のニュースを読んで」と話しかけると、Google Homeは一日のニュースを読み上げます。ニュースをチェックするためにスマートフォンを操作する必要がないため、とても手軽に感じられます。また、スポーツニュースや芸能ニュースなど、特定のジャンルのニュースだけにしぼることも可能です。
なお、ニュースの配信元はGoogle Homeのアプリから新たに追加することができます。ニュースをよりくわしく聞きたい場合や別の角度から聞きたい場合は、ニュースの配信元を変更してみましょう。
アラーム・タイマー
Google Homeではアラームの機能も利用できます。「OK Google 明日の朝6時にアラームを設定して」と話しかけると、Google Homeが翌朝6時にアラームをセットします。また、鳴っているアラームを止めたい場合は「OK Google 止めて」と話しかけると、アラームが止まります。
そのほか、Google Homeをタイマーとして利用することもできます。例えば「OK Google タイマーを3分に設定して」と話しかけると、タイマーを3分に設定します。
タイマーの残り時間を確認したい場合は、「OK Google 残り時間はどれくらい」と話しかけます。キャンセルしたい場合は「OK Google タイマーをキャンセルして」と伝えます。
音楽の再生
Google Homeは音楽配信サービスに対応しており、音楽を再生することができます。Google Homeを利用して、聴きたい曲を存分に楽しみましょう。
Google Homeが対応している音楽配信サービスは以下の通りです。
・Google Music
・YouTube Music
・Spotify
・AWA
・うたパス
なお、Google HomeはAmazon musicに公式対応していません。
マイクとして利用できる
Google Homeはスピーカーとして利用できるだけでなく、マイクとしても利用できます。
パソコン用のマイクとして利用するためには、パソコンとGoogle Homeをペアリングします。それによって、パソコンでオンライン通話ができるようになり、遠くの友人と会話ができたり、リモート会議に参加したりすることが可能となります。
スマート家電の操作
Google Homeを利用すると、スマート家電を操作できます。この機能を利用するためには、Googleアシスタントに対応したスマート家電を設置するか、スマートリモコンを購入する必要があります。
スマート家電を設置する方法
Googleアシスタントに対応したスマート家電を設置すれば、Google Homeに話しかけることでエアコンや照明などのスマート家電を操作できます。
なお、この方法の場合は、今まで使用していた家電品をスマート家電に買い換える必要があり、費用がかかる点がネックとなります。今まで使用していた家電品をそのまま活かしたいなら、スマートリモコンの購入がおすすめです。
スマートリモコンを利用する方法
スマートリモコンを利用して家電を操作する仕組みは、Google Homeに話しかけることでスマートリモコンを遠隔操作する形となります。
スマートリモコンは既存の家電品を操作できるため、今まで使用していた家電品をそのまま利用できます。この方法であればスマート家電を新たに購入する必要がないため、コストを抑えながらスマート家電を導入することができます。
スマート家電を家族で操作できる「Voice Match機能」
Google Homeでスマート家電を操作する場合、ユーザーの声に反応する形となります。
Google Homeでスマート家電を操作できるのは、Googleアカウントを登録した人だけに限られます。そのままでは、Google HomeにGoogleアカウントを登録していない人はスマート家電を操作することができません。
家族がGoogle Homeでスマート家電を操作するには「Voice Match」の登録を行う必要があります。これにより、Google Homeは最大6人分の声を判別できるようになります。
つまり、1つのGoogleアカウントを家族で共有することによっ
て、家族の声にGoogle Homeが反応し、スマート家電の操作を行えます。
まとめ
Google Homeがユーザーからの問いかけに応じられる理由は、搭載されているAIが、人間の指示を的確に捉えるための「音声認識」と「自然言語処理」の機能を有しているためです。
これらの機能により、Google Homeをチャットボットとして活用することができます。ユーザーがGoogle Homeに対して問いかければ、Google HomeはAIアシスタントとしての機能を活かし、適切な回答をすばやく提示できます。
また、一部のチャットボットベンダーは、開発したチャットボットをGoogle Homeと連携させています。
これにより、Google Homeをホテルの部屋に置くと、チャットボットの機能を活かして顧客からの要望にきめ細やかに対応できるほか、店舗やショールームなどに置けば来店者に商品説明を行うことも可能となります。
Google Homeはさまざまなシーンで活用できます。日常の生活シーンでGoogle Homeに問いかけながら、その便利さを実感してみませんか?
費用対効果が高いイクシーズラボの高性能AIチャットボット
AIチャットボットCAIWA Service Viii
Viiiは、導入実績が豊富で高性能なAIチャットボットです。学習済み言語モデル搭載で、ゼロからの学習が必要ないため、短期間で導入できます。導入会社様からは回答精度が高くメンテナンスがしやすいと高い評価をいただいています。
イクシーズラボが提供する次世代のAIチャット型検索システム
AIチャット検索CAIWA Service CoReDA
CoReDAは、AIを活用した高度な検索機能により容易に目的の情報を得ることができるチャット型の情報検索システムです。データを取り込み基本設定をするだけで、絞り込み検索シナリオやQ&Aを手間なく作成できるのが特徴です。